3冊の本~20周年記念出版を祝う会

2018年4月25日、綾子さんの生誕の日に、開館20周年記念出版を祝う会が開催されました。文学館1階ホールには90人もの方々が参加され、遠方からのご足労まで、本当にありがとうございました。

 

・未収録エッセイ集『一日の苦労は、その日だけで十分です』(小学館)

・『信じ合う 支え合う 三浦綾子・光世エッセイ集』(北海道新聞社)

・絵本『復刻版 まっかなまっかな木』(絵・岡本佳子 北海道新聞社 初版は2002年刊行)

 

この3冊が、リニューアルしたばかりの展示室の前に並べられ、祝杯と談笑のひとときを過ごしました。2階では、礼文島在住の植物写真家・杣田(そまだ)美野里さんの写真短歌展「天北の蕊(しべ)たち」も開催されており、ともにお楽しみいただけたことと思います。

 

さて、私自身、これまで何冊かの本の誕生にかかわってきましたが、今回はとりわけ、ブックデザイナーの方々の創意と熱意に感銘をうけました。

 

小学館のエッセイ集のブックデザインは、「鈴木成一デザイン室」さん。装画と挿絵は、としえさん。心がふわっとなごむ愛らしい挿絵で、女優・作家の中江有里さんの帯文が、さらにあたたかさを添えてくださっています。

 

北海道新聞社のエッセイ集と、復刻版絵本のブックデザイナーは、江畑菜恵さん。札幌市在住の切り絵作家・波佐見亜樹さんの流麗な切り絵が、惜しみなく使われています。手にしっとりと馴染む紙質と、判型(B6変型判という、めずらしい大きさ)も、さまざまに練ってくださった末の“作品”であることがうかがえます。

 

書籍は、多くの方々の創意が凝らされ、そして初めて一冊のかたちになるのですね。

こう書いて、うまく言葉にできずにもどかしい限り……これらはぜひ、お手にとって、実際にお確かめいただきたいです。

 

田中 綾

※(※動画の音声は不鮮明ですが、雰囲気のみお伝えできればと思い、編集いたしました)